明けましておめでとうございます。皆さんが幸福でありますよう。
お正月はお天気に恵まれました。家族団欒のお正月を過ごされたでしょうか?4日の登園を待って、子どもたちの笑顔と賑わいが保育園に充たされました。保育園という大きな建物が静まりっているのには似合わないものです。
正月用の玄関の飾りつけをするのが園長の習慣です。が、静まり返った園内での作業には寂しさがあることを実感します。普段なら「何しているの?」「これは何の花?」「どうしてお花がいっぱいあるの?」などなど興味を持って集まる子どもたちとのやりとりも楽しめます。それが保育園の普通の姿なのですから、誰もいない園内は張り合いがありません。そのことを改めて実感したものです。
正月明け子どもたちの笑顔は、枯れた野原にパッと花が咲いたような明るさがあり、幸福な気持になれました。子どもたちにはそれほどの大きな力があるのです。
さて、保育園では今はなかなか見られないお正月の遊びに保育士たちが挑戦している姿がありました。全体集会では、子どもたちの応援を受けながら「コマまわし」「羽つき」「毬つき」を必死になって実演していました。その姿は子どもの頃に戻っているのです。見せているつもりが夢中になっていました。それって遊びの持つ力ですね。コマの巻き方、まわし方など、アーでもないコーでもないと頭をひねっている姿は少年のようでしたよ。
それでわたしも少女の頃を思い出しました。私の頃のお正月の楽しみは親から「お年玉」という現金は貰えませんでした。その代わり親にねだったのは「正月まーい(毬)」と「かっぽれ(高下駄)」でした。毬はその年の両親の懐具合によって大きさが決められました。かっぽれと呼ばれた下駄の高さも値段によって違うのでした。自分の息子の暮らしを見ていても、お正月より重要なのは「サンタさんからのプレゼント」の様な気がします。孫たちの心の中に刻まれるお正月の風景をどう残して上げられるのか。それと保育園の子どもたちとが重なるのが年寄りの気持ちです。
さて、1月はお正月気分を残しつつ2月11日の「おゆうぎかい」の練習です。特に年長さんにとっては課題の多いこれからです。運動会程大きな壁はないものの乗り越える坂道はそれぞれの年齢にあります。それをうまく乗り越えさせながら楽しい保育園生活が遅れるよう見守りたいと考えているところです。
今年は園にとっても大きな「建築」と言う仕事を抱えています。どうぞご協力をお願いいたします。「希望」と「期待」と言うことばを胸に一年間を豊かに過ごしていきましょうね。園長 石川キヨ子