みどり通信 5月号 bR76
ホーム | 思い | 保育方針 | なんくる家 | 年間行事 | リンク | ブログ |
晴れのち雨の園庭の鯉のぼりが、ぐっしょり濡れています。5月は晴天のイメージが強いのですが、思いの外、雨の日も多いのだそうです。それでも夏の水遊びのことを頭に浮かべると、雨不足はイケナイイケナイと雨の空も受け入れやすくなります。
入園、進級から一月が経過しました。時々、思い出したように家を恋しくなって登園泣く子がいても、遊びに興味を示し遊び始めます。私たちは、この時期の子どもの様子を「行きつ戻りつ 晴れのち時々雨」と表現しています。
つまり、園に慣れてニコニコ顔でバイバイしていた子も、時には「イヤー」と泣こともあり、それが当たり前の子どもの心の表現だということです。 我慢をしないで自分の気持を素直に出せるということは精神面、情緒面の発達が、順調だということなのです。
5月病という言葉がありますね。新人さんは緊張感が高い分、張りつめていた時間から開放されたいというのが本音でしょう。その本音が出せる関係があれば「登園拒否」もかるく済むのでしょう。進級児も、2階にあがったのに時々元のクラスを覗きにきます。特に月曜日には多いのですが、「入ってもいいよー」と受け入れてもらいしばらく遊んだ後は、自ら自覚して,また2階へと戻っていきます。行きつ戻りつしながらも、子ども自身、自分を育てているのです。この時期、子どもの心が手にとるように見え、頑張っている姿に感動したり、愛おしくなったり・・します。
子育ては手がかかり大変な時期も長いのですが、子ども自身の「育ちたい欲求」を見守れる子育てを考えてみたいですね。「できるまで待つ」「やりたいことをさせる」のには、親のゆとりが大切なのですが、両親ともに仕事を持っている保護者のみなさんには「時間が矢のごとく過ぎてしまう」と感じるのも、仕方のないこと。
現在はお父さんの子育ても当たり前になっています。いましかできない子育ての喜びを妻と夫も共有できるような、豊かな家庭生活を営んでください。我が園のお父さんは子育て参加型はかなりいらっしゃいます。嬉しいかぎりです。
(園長)