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みどり通信 3月号 bR74

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子ども本来の生命力、その太さを目の当たりにし、自ら育とうとする息吹に感動しているこの頃のわたしです。
それは、本来どの子も生まれる時に神から与えられて、誕生という時を迎えたのだとは思います。が、子どもが自ら育とうとする姿こそが命の太さなのだとつくづく感じているのです。
寝ては飲み、飲んでは寝る、この暮らしの中で、いつの間にか寝返り、そしてハイハイと自らの意志で動き出す赤ちゃん。世話をしてもらう日々の暮らしの中で大人との関わりの深さを軸に、人への信頼の基礎を築きます。そして人を信じて、その内周辺への興味関心が高まり、真似をするようになります。
 14カ月、活発な男の子(太郎)。足元がおぼつかないのですがトットットッと転んだり起きたりしながら前進あるのみです。園庭に出れば隅々まで探検をして廻るのが日課です。太郎君はただいまボールに夢中です。ボールを見つけては足で蹴ろうとします。サッカー好きなお兄ちゃんたちの影響です。後ろからついてまわり、一挙一動をじっと見ていました。時には真似もしています。まだ蹴ることなどとても無理ですが、太郎は転んでも転んでもやっています。トンネルに手をおき足で思い切り蹴るお兄ちゃんたち。自分もやろうと背伸びをして同じ動作をまねています。
 バスケの網の前だって同じです。投げてみたいのです。入れたくてたまりません。観察が何日も続きました。いっちョ前にお兄ちゃんと混じって遊ぼうとします。が、なかなか相手にはしてもらえません。でも心の底から憧れています。
 何日かたったある朝、バスケの網に向かってボールを投げている姿に驚きました。いつもバスケの前には何人かが群れているので、太郎が入る余地はありませんでした。運良くその日はバスケが空いていました。ボールを持った太郎は、何のためらいもなくバスケットに挑戦していました。転がるボールは時には、大きい子が奪います。でもまた見つけてきては繰り返していました。
 14か月ですから投げられるはずもありません。届くはずもありません。でも何度も繰り返して、同じ動作を飽きずにやっていました。ボールの種類へのこだわりはまだありません。どんなボールでもいいのです。誰かに奪われても泣かずに、またすぐに見つけてきてはやっていました。時にはバランスを崩して転びます。追いかけている間にも転びます。でも泣かずに何度でも挑戦しているのです。
 たった14か月ですよ・・・。歩けるようになったのもつい2か月ほど前で、そのちびちゃんがですよ、大人が見守っている園の庭で、自分のやりたい目標を見つけて毎日毎日繰り返し同じことを挑戦・・・というより,楽しんでいます。
 子どもの成長に感動している間に、一年の歳月が流れて、年度の終わりを迎えました。この一年間、みどり保育園の全ての子どもたちから「生きることの喜び」を教えられました。子どもたち心から感謝し、最後に保護者のみなさんと一緒に子育てに関われたことを心の底から嬉しく思います。一年間のご協力ありがとうございました。                       園長